ふらっと日帰り一人旅。上田駅・上田城周辺の散策のあとは最終目的地、別所温泉へ移動です。別所温泉の街並み、外湯巡りを堪能してきました。
上田駅から別所温泉へ
上田駅からはローカル線、別所線で別所温泉駅へ向かいます。別所温泉駅・・・「温泉」が付いているなんて、なんて素敵な駅名。温泉好きとしては感動してしまいます。
上田駅の別所線の入口は、赤茶色の暖簾に真田氏の家紋六文銭の装飾と、ここでも真田丸。暖簾の前に立って、写真を撮る人もいました。
上田電鉄別所線とは、上田駅から別所温泉までを結ぶ11.6km、全15駅の路線。電車の走行中はすれ違いができない、単線なんですね。私の地元にも埼玉最強のローカル線、秩父鉄道が走っているので妙に親近感があります。
上田駅から別所温泉駅までの切符は、往復運賃に温泉施設「あいそめの湯」とセットになった「あいそめ湯ったりきっぷ」を購入。通常1,680円のところ、1,340円で340円お得でした。
ホームへ行くと「さなだどりーむ号」が待機。真田幸村にちなんだラッピング車両です。さらに続く真田丸フィーバー。こんなに真田押しなら、一度くらい観とけばよかった、真田丸!
「さなだどりーむ号」ですから、なんとなく予想はしていたんですが。内装は真田氏の家紋の六文銭など、真田氏デザインでおもてなししてくれます。
上田駅から別所温泉までは約30分で到着です。
レンタサイクルで別所温泉を散策
別所温泉に来たのはいいけど、温泉以外は何があるのか調べてこなかったんです。とりあえず駅に観光案内所があるので、最初に寄ってみました。
観光案内所へ行くと、女性の方が別所温泉の見どころや食事処を教えてくれます。「無料のレンタサイクルで回るのもいいですよ」と言われ「無料なら!」と、即座に手続きを済ませました。
しかも、レンタサイクルのほとんどが新品の電動自転車!何度も書きますが料金は無料です。
ということで、電動自転車で温泉街へ出発。
駅前から温泉街へ向かう道は緩やかな坂道。初めて乗った電動自転車は、原付みたいにスイスイ進む!!
まるふじ
まずは小腹を満たすために何か食べたい。レトロな建物の「まるふじ」へ寄ってみました。
厨房から運ばれる焼きたてのパンや焼き菓子が並ぶ店内。お茶を飲んでひと休みしてきました。
北向観音
別所温泉の観光スポットといったら北向観音だと、観光案内所の方に教えてもらい行ってみました。参道の飲食店やお土産屋の雰囲気が昔ながらでいい感じ。
手水場を使おうと、手を触れてみると温かい!なんと温泉水でした。温泉分析表まであり、飲泉もできるとのこと。飲んでみると、苦い・・・。まぁ適度な飲泉なら体によさそうです。
北向観音は高台にあり、眺望が最高。晴れていたので、上田駅方面までよく見えました。
別所温泉で外湯巡り
いよいよ温泉へ。別所温泉の共同浴場3か所、足湯2か所、温泉施設「あいそめの湯」に寄ってきました。
石湯
温泉街の奥にある「石湯」は、営業時間は6:00~22:00、入浴料は150円です。
石湯というとおり、そのまんま。石に囲まれた浴槽で4〜5人入れる大きさです。温度は40度くらい。単純硫黄泉で、かすかに硫黄の香りがする程度です。
石湯はシャンプーも石けんも使用できます。洗髪用のシャワーは1台だけですが、設置されています。(浴槽写真は番台さんに掲載許可済み)
太師湯(だいしゆ)
北向観音の下にある「太師湯」にも入浴してきました。営業時間は6:00~22:00、入浴料は150円。
こちらも石湯同様、シャンプーも石けんも使用でき、洗髪用のシャワーも設置されています。浴槽は石湯とほぼ同じ大きさ、温度は40度くらいです。
太師湯から出た後はベンチに座り、目の前の川(湯川)を見ながら水分補給。しばし涼みます・・・。
大湯
最後、3つめの外湯は「大湯」。温泉街の中心部から離れた坂の上にあり、行くには少し不便な場所です。電動自転車があって良かった・・・。
大湯は、別所温泉の共同浴場で一番広いです。営業時間は6:00~22:00、入浴料は150円。シャンプー、石けんが使用でき、洗髪用のシャワーが設置されています。
石湯、太師湯と違うのは、大湯は露天風呂付き。ゆったりと入りたい人には大湯がおすすめです。
足湯ななくり
別所温泉の足湯にも寄ってきました。北向観音の下にあるのが「足湯ななくり」。
足湯の温度は、すぐに足を入れられるほどちょうどいい。8人ほど腰掛けられます。
大湯近くの足湯
さらに、大湯近くで見つけた足湯。中心地からは離れているので穴場かも。
足湯だけではなく、地元専用の「洗い場」と一緒でした。
洗い場は温泉を利用した生活用水の場所なんですね。蛇口からは温泉水が出るようです。
ななくりの足湯よりも、やや狭くこじんまりとしていました。
あいそめの湯
別所温泉の日帰り温泉施設「あいそめの湯」。共同浴場に入った後だったけど、購入した電車の往復切符に入浴券が付いているので行ってきました。
館内には、浴室のほかにマッサージ、岩盤浴、食事処、売店などがあります。食事のメニューは、麺類とどんぶりもの。
夕方になり肌寒くなってきたので、別所線に揺られ上田駅に戻ります。湯冷めしないように持参したジャケットを着込みます。できれば別所温泉に泊まりたかったけど、また次回の楽しみということに。電車から見える夕方の景色がもの寂しい。
温泉のぽかぽか感が持続していてまだ気持ちいい。旅の余韻に浸りながら新幹線に乗り込みます。
埼玉からの行きやすさに加え、思っていた以上に見どころが多い上田市。他にも行ってみたい場所があるし、上田城や別所温泉駅の桜が咲く頃に、また来たいなと思います。